天文イベント情報

2023年 ZTF(ズィーティーエフ)彗星観望会

ZTF(ズィーティーエフ)彗星観望会が開催されました

 2023年1月24日(火曜日)から29日(日曜日)に、ZTF(ズィーティーエフ)彗星観望会が開催されました。
 悪天候が続いたこともあり、残念ながら参加者は少なめでしたが、望遠鏡を用いてZTF彗星を見ていただくことが出来ました。また、職員が彗星の姿を写真に収めることができました。

  • 1月28日のZTF彗星

    1月28日未明のZTF彗星

ZTF(ズィーティーエフ)彗星観望会について

 2023年1月下旬から2月上旬にかけてZTF(ズィーティーエフ)彗星が明るくなって見やすくなると予想されています。1月下旬には5等台まで明るくなるという予想もあり、望遠鏡はもちろん双眼鏡でも楽しめるようになります。観望会では望遠鏡と双眼鏡を使ってZTF彗星をご覧いただけます。なよろ市立天文台での彗星観望会は2018年12月のウィルタネン彗星観望会以来、約4年ぶりの開催です。この機会に彗星をご覧になりませんか。

ZTF彗星(C/2022 E3)について

ZTF(ズィーティーエフ)彗星

ZTF彗星(C/2022 E3)の中心部
(2022年12月21日撮影、クレジット:なよろ市立天文台/北海道大学)

 ZTF彗星(C/2022 E3)は2022年3月2日に「ツビッキートランジェント天体探査装置(ZTF: Zwicky Transient Facility)」チームによって発見されました。ZTFチームが発見した彗星はZTF彗星(注1)と呼ばれますが、今回観望対象となるZTF彗星は、2022年3月前半(E)の期間内で3番目に発見された彗星ということで「C/2022 E3」という符号が付けられています。
 このZTF彗星は太陽から4天文単位(注2)ほど(約6億km)離れた場所で発見されましたが、太陽系の内側の方にやってくるにつれて、だんだんと明るくなってきました。2023年1月13日に太陽から1.11天文単位(約1億6600万km)の距離まで到達した後は、太陽系の外側の方へ去っていき二度と見ることはできなくなります。地球に最も近づくのは2月2日です。観望会期間中、ZTF彗星はりゅう座からこぐま座、きりん座へと移動し、比較的高い位置で見ることができるようになるため、観望するのに最適な時期となります。
(注1)ZTFによって7個の彗星が発見されています(2022年12月25日現在)。
(注2)太陽と地球の平均距離を1天文単位と言い、約1億5000万kmです。

日時

場所

なよろ市立天文台

参加費

観覧料のみ

申し込み・定員

ZTF彗星観望会の申込、定員、館内でのご案内は、現在行っている予約制の望遠鏡見学・天体観望と同じになります。
詳しくは、 開館後の対応について(予約導入について) をご覧ください。

注意事項

  • ご来場の際はマスクを必ず着用してお越しください。
  • 名寄での1月の平均気温は-8.6℃です。暖かい服装で参加ください。
  • 会場内の遊具等の利用は危険ですのでご遠慮願います。
  • 会場内の車等に関わるトラブルは、自己責任となります。

名寄市からの見え方

観望会期間 19時ごろのZTF彗星の位置

観望会期間 19時ごろのZTF彗星の位置

AstroArts ステラナビゲータ10にて作成