なよろ市立天文台
なよろ市立天文台の佐野康男特別研究アドバイザー(前なよろ市立天文台長、以下佐野アドバイザー)が2026年4月22日(日本時間、以下同じ)にりゅう座の銀河NGC 5907に超新星2026kidを発見しました。今回、佐野アドバイザーによる超新星発見は4例目で、約21年ぶりの発見となりました。
佐野アドバイザーが発見した超新星は今回で4個目です。 (過去に超新星1997ef、超新星2002an、超新星2005glを発見) 約21年ぶりという超新星発見間隔(期間)は国内最長記録です。 今年日本人(個人)による発見は2人目(2個目)です。 <参照:日本人が発見した超新星一覧(国立天文台Webサイト)>
【概要】
佐野アドバイザーが2026年4月22日23時23分頃に名寄市内にある自宅の0.36m望遠鏡(+FLI ML1001E CCDカメラ)で撮影した、りゅう座の銀河(NGC 5907)に16.6等の新天体を発見しました(下図)。この発見を国際天文学連合(IAU)超新星ワーキンググループが運用する超新星専用サイト(Transient Name Server)に報告したところ[1]、Xinglong天文台(中国・シンロン)の2.16m望遠鏡やMMT天文台(アメリカ・アリゾナ州)の6.5m望遠鏡によって分光観測が実施され、超新星(II型)であることが確認されました[2]。この分光観測結果を受け、佐野アドバイザーが発見した新天体は超新星2026kidと命名されました。超新星2026kidは、重たい恒星(太陽質量の10倍程度以上)が最期に爆発するタイプの超新星だと考えられ、距離は約4700万光年と推定されています。爆発直後の発見と考えられており、今後の詳細な研究が期待されます。
[1] TNS Astronomical Transient Report No. 300955
[2] TNS Classification Report No. 23543
超新星2026kid(中央の点光源)の発見画像(2026年4月22日佐野康男撮影)