天文イベント情報

2022年 火星観望会

火星観望会が開催されました

火星観望会

 火星が12月1日に地球に最接近し(地球との距離は約8,145万km)、観察好機を迎えたことから11月30日から12月11日まで火星観望会を実施しました。悪天候が続いたこともあり、残念ながら参加者は少なめでしたが、望遠鏡を用いて地形の模様などを見てもらえました。また、観望会期間ではありませんが、11月23日にはYouTubeにて火星の模様を中継し、400人以上が視聴しました。

  • 観望会直前の火星

火星最接近時

火星観望会について

火星は太陽系第4惑星で、地球のひとつ外側の軌道を回っています。昔から良く知られる赤い惑星です。火星は約687日で太陽のまわりを一周するのに対して、地球は約365日で一周します。約2年2ヶ月ごとに火星はより速く回る地球に追い越されることになり、この時期に火星と地球の距離が短くなります。今年、火星は12月1日に地球に最接近します。最接近の頃は火星が比較的大きく見えるので、表面の模様が観察しやすくなります。この機会に、望遠鏡で火星の表面の模様などを見ませんか。

2018年から2035年までの最接近時の火星と地球

2018年から2035年までの最接近時の火星と地球

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日時

場所

なよろ市立天文台

参加費

観覧料のみ

申し込み・定員

火星観望会の申込、定員、館内でのご案内は、現在行っている予約制の望遠鏡見学・天体観望と同じになります。
詳しくは、 開館後の対応について(予約導入について) をご覧ください。

注意事項

  • ご来場の際はマスクを必ず着用してお越しください。
  • 名寄での12月の平均気温は-5.4℃です。暖かい服装で参加ください。
  • 会場内の遊具等の利用は危険ですのでご遠慮願います。
  • 会場内の車等に関わるトラブルは、自己責任となります。

最接近

12月1日に火星が地球に最接近し、8,145万kmまで近づきます。 最接近時ばかり注目されますが、その前後1か月くらいであれば、見かけの大きさも極端な変化はありません。また、火星は12月8日にしょう(注1)を迎え、満月のように最も真ん円に近い形となります。
(注1)火星(外惑星)が太陽の方向と反対側にきた瞬間を「衝」と言い、真夜中頃に南中します(真南の空にのぼってきて、観察しやすくなります)。

2022年の火星と地球の位置の変化

2022年4月から2022年12月までの火星と地球の位置の変化

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火星の模様

火星の地面は酸化鉄(赤さび)を多く含む岩石でおおわれており、全体的に赤みを帯びていますが、ところどころに黒っぽい模様も見られます。気象条件が良い日は望遠鏡を使うと火星表面の模様が観察できます。

2022年11月19日の火星

火星(2022年11月19日撮影)

名寄市から見える星空の様子

観望会期間 19時ごろの星空

火星はおうし座(冬の星座)に輝いています。 観望会期間 19時ごろの星空の様子

AstroArts ステラナビゲータ10にて作成