2022年11月8日(火曜日)、皆既月食観望会が開催されました。日中の段階では天気が危ぶまれましたが、夕方から晴れはじめ、本影による欠けはじめから、皆既状態のほぼ終了まで、見ることが出来ました。しかし、残念ながらその後、曇ってしまい、今回のもう一つの目玉現象である「天王星食」は見ることが出来ませんでした。
この観望会では、双眼鏡で、月食中の月を見ていただいた他、小型望遠鏡を利用してスマホによる月食の撮影も行いました。
2022年11月8日に全国で見られる皆既月食を楽しむ観望会です。なよろ市立天文台での皆既月食観望会開催は2018年1月31日以来、約4年9か月ぶりとなります(2021年5月26日の皆既月食観望会は緊急事態宣言に伴う臨時休館のため、中止しました)。今回は皆既月食に加えて、天王星が(月食中の)月に隠される「天王星食」も見られるたいへん珍しい天文現象です。
観望会は屋上天体広場にて双眼鏡による観望のほか、お持ちのスマートフォンを小型望遠鏡に取り付けての月の撮影を行います。
時間帯によって楽しめる現象が異なります。ぜひ、興味がある時間帯(現象)を選んでご参加ください。
※11月8日(当日)18時00分からと19時00分からのプラネタリウム投影は行いません。
台北市立天文科学教育館(台湾)<相互交流協定機関>
なよろ市立天文台 屋上天体広場
観覧料のみ
事前申し込み必須定員:各時間枠30名
11月1日(火曜日)から申し込み受付を開始します。(定員に達し次第受付を終了します。)
申し込み(予約)は受付期間中の13時00分から20時00分までに、天文台(01654-2-3956)までお電話ください。
通常投影のプラネタリウムの観覧には、別途予約が必要です。予約の詳細は予約について(新型コロナウイルス感染症対策)をご覧ください。
なお「皆既月食観望会」と同じ日の通常観望会(望遠鏡見学)の同時予約はできません。
①18時00分から18時30分 | 〇 | この時間帯に部分月食が始まります。 |
---|---|---|
②18時30分から19時00分 | 〇 | 部分月食が見られます。 |
③19時00分から19時30分 | 〇 | この時間帯(後半)に皆既月食が始まります。 |
④19時30分から20時00分 | 〇 | 皆既月食が見られます。 |
⑤20時00分から20時30分 | 〇 | 皆既月食が見られます。 |
⑥20時30分から21時00分 | × | この時間帯(前半)に皆既月食が終わります。また部分月食中に天王星が月に隠されます。 |
⑦21時00分から21時30分 | 〇 | 部分月食が見られます。 |
⑧21時30分から22時00分 | 〇 | この時間帯に部分月食が終わります。部分月食後に天王星が出現します。 |
予約状況の見方
〇:予約可
残り1~5名:予約可
×:予約不可 (定員に達しました)
時刻 | 月の高度 | |
月の出 | 16時00分 | 0度 |
部分月食の始まり | 18時09分 | 21度 |
皆既月食の始まり | 19時16分 | 33度 |
食の最大 | 19時59分 | 40度 |
皆既月食の終わり | 20時42分 | 47度 |
(天王星の潜入) | 20時52分頃 | 49度 |
部分月食の終わり | 21時49分 | 57度 |
(天王星の出現) | 21時52分頃 | 57度 |
(時刻は国立天文台ホームページより引用)
18時00分から22時00分までの経過の様子です。
観望会中(18時00分から22時00分まで)の月の位置です。
今回の月食についてより詳しく知りたい方はこちらの日本天文台協会(JAPOS)のページをご覧ください。
次に名寄で見られる月食(注1)は、2023年10月29日(明け方)の部分日食です。次回の皆既月食は2025年9月8日(未明)に見られます。
注1:月が地球の半影に入ることによって、月の一部または全部がわずかに暗くなる「半影月食」を除きます。(半影は太陽の光の一部が直接月まで届きます。)