天文イベント情報

2020年 木星・土星観望会

木星・土星観望会が開催されました

木星・土星観望会

 2020年8月25日(火曜日)から30日(日曜日)まで木星・土星観望会が開催されました。全日天候に恵まれたわけではありませんでしたが、肉眼だと厳しくても望遠鏡だと何とか見えたという時もあり、多くの方に楽しんでいただけました。今後、年末にかけて木星と土星の見た目の間隔は狭くなっていきます。12月には木星土星の超接近の観望会を行う予定です。

  • まだ、木星と土星は離れています

  • この夏から秋にかけ惑星が集まっています

 いて座で衝を迎えた木星(7月14日)、土星(7月21日)は観望会期間中、日没後南の空に明るく見えています。縞模様しまもようの木星と立派なの土星、二つの惑星の個性的な姿を望遠鏡で見ませんか。

「木星」とは

木星

木星と衛星イオ

 木星は太陽系の第5惑星で、太陽系最大の惑星です。望遠鏡で見ると、表面には特徴的な縞模様を見ることができます。 また、数多くの衛星を従えており、ガリレオ・ガリレイによって発見された4つの衛星、「ガリレオ衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)」は、望遠鏡で木星と一緒に見ることができます。

毎年1個ずつ
2019年の木星の位置

2019年の木星の位置

 惑星は太陽の周りを回る(公転する)間に、星占いやお誕生日の星座などで知られる12星座の中を動いていくように見えます。 木星は約12年で太陽の周りを1周するため、1年に1個ずつ星座の中を動いていくように見えます。 今年はいて座の近辺で見えてますが、来年はやぎ座・みずがめ座の近くで見られるようになります。

「土星」とは

土星

土星

 土星は太陽系の第6惑星で、太陽系の惑星で2番目に大きいです。表面に木星のような特徴ある模様を見ることは難しいですが、とても立派な環を見ることができます。土星の環は主に氷や岩の塊の集まりです。

15年に一度消える
土星の環の傾きの変化

土星の環の傾きの変化

 土星の自転軸は土星の公転軌道面から約27度傾いています。環は土星の赤道面に位置しており、環も公転軌道面から同じく約27度傾いています。 土星は、約30年かけて太陽の周りを1周します。そのため、地球から見ると、約15年周期で環の傾きが大きくなったり、小さくなったりします。 地球から見かけが真横からとなるとき、環が見えなくなる「環の消失」が起こります。 前回の環の消失は2009年でした。次回は2025年におこります。また、太陽から見かけが真横になるときにも、土星の環の全体に太陽の光が当たらなくなるため「環の消失」が起こります。

日時

場所

なよろ市立天文台

参加費

観覧料のみ

申し込み・定員

木星・土星観望会の申込、定員、館内でのご案内は、現在行っている予約制の望遠鏡見学・天体観望と同じになります。
詳しくは、 開館後の対応について(予約導入について) をご覧ください。

注意事項

  • ご来場の際はマスクを必ず着用してお越しください。
  • 夜は肌寒いです。暖かい服装で参加ください。
  • 天候が悪い場合は中止となります。
  • 会場内の遊具等の利用は危険ですのでご遠慮願います。
  • 会場内の車等に関わるトラブルは、自己責任となります。

名寄市から見える星空の様子

観望会期間 20時ごろの夜空

観望会期間中20時ごろの夜空

AstroArts ステラナビゲータ10にて作成