いて座に新星が2個出現!!
名寄市立木原天文台で捕らえた新星
( 10月03日画像追加 )    戻る

★ニュース愛知県の長谷田さん、いて座に新星発見
長谷田氏4個目の新星発見(今年2個目) 詳細は京都大vsnet

岡山県の藤井貢氏のスペクトル観測で新星と確認
されました、おめでとうございます
(21日19時30分)
9月21日午後6時44分撮影 明るさ5.57等星 9月22日午後6時18分撮影 明るさ6.07等星
10月03日午後6時59分撮影 明るさ7.39等星 9月26日午後6時40分撮影 明るさ6.75等星
(アストロアーツ・ステラナビゲーター Ver6 にて作成)
9/15にチリのLiller氏発見、9/20に愛知県の長谷田氏発見の
それぞれの位置

【転載】VSOLJニュース(095)

著者 :加藤太一(京大理)


愛知県豊橋市の長谷田勝美さんは、2002年 9月20.431日撮影のフィルムから
5.0等の新星の可能性のある天体を検出されました。VSNETを通じた確認観測
が行われた結果、アメリカの Doug West が 9月 21.066日撮像のCCD画像から
天体の存在を確認しました。位置は以下のように報告されています。

  19h 01m 09s.34  (J2000.0)
  -22o 00' 05".5

 West によれば、天体はCCD Vバンド等級で 6.3等より明るいとのことです。新星
としての確認はまだなされていませんが、双眼鏡で十分観測可能と思われます。
光度変化が急激な可能性がありますので、今晩晴れればぜひ観測してみてください。





チリの William Liller 、いて座に新星発見


【転載】VSOLJニュース(092)

著者 :加藤太一(京大理)



チリの William Liller からの報告によれば、9月15.110日(UT)撮影のフィルムから
いて座に 8.5等級(オレンジフィルター使用) の新星らしき天体が発見されました。
Liller によれば 9月11.12日撮影のフィルムには11.5等よりも明るい星像は認めら
れなかったとのことです。この観測はこの天体が急激に増光したことをうかがわせ
ます。

 Liller による概略報告位置は以下の通りです。

     18h 02.4m
     -25o 18'
     (J2000.0)

 この位置の近くにはミラ型変光星の可能性がある IRAS赤外線源がありますが、
可視光では星間吸収を受けているらしく、九州大学の山岡均氏の調査によれば
同位置の DSS画像には明るい天体が認められません。これらの情報から、この
天体は新星かそれに類似の天体と思われますが、IRAS天体が特殊な種類の爆
発を起こした可能性も否定しきれません。詳しい位置の測定、スペクトル観測によ
る確認や今後の光度変化の観測が望まれます。

 これまでに報告されている光度観測は以下の通りです。

  2002年 9月  3.943,3.944 UT <10.5  Y. Shida (ブラジル、写真)
             11.12           <11.5  W. Liller (チリ、写真)
             15.1102-15.1241   8.5  W. Liller (チリ、写真、発見)
             16.080            8.0  B. King (アメリカ、確認)
             16.177            8.1  C. Puig (アメリカ)

 VSNETでもこの天体に関するページを用意しています。星図や画像類は詳細が
判明し次第追加される予定です。

http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/vsnet/Novae/nsgr02-2.html