スタッフ紹介

名誉台長

山田義弘名誉台長

山田 義弘

 名誉台長の山田義弘です。なよろ市立天文台(愛称:きたすばる)は、私設木原天文台、そして名寄市立木原天文台が前身となり開設されました。その前身の天文台において、名寄市域はもちろんのこと北海道で多くの天文ファンを育て、国内外に天文情報の発信をしてきました。そして、たくさんの人たちの熱意により、新たに“なよろ市立天文台・きたすばる”として生まれ変わったわけです。
 私は、これまで多数の天文台計画と運営に関わってまいりました。その経験から申し上げますと、この“きたすばる”は、市民が住んでいる居住圏、主要な鉄道の駅、高速道路からのアクセスが容易で、なおかつ光害の影響もあまり受けないという、星空を見て楽しむのに稀有な立地条件を満たしております。
 星と親しみ学ぶ場所が生活の一部となるような天文台“きたすばる”は、星に関心のある人だけでなく、多くの人たちに感動してもらえるものと思います。“きたすばる”は、今までにない天文台を目指しています。「星と音楽」をテーマにした施設の充実やイベント、ライブの開催もそのひとつです。道北に輝く“きたすばる”へのご来館を心よりお待ちしております。


「日本天文学会 天文教育普及賞」の受賞について

 山田義弘名誉台長は、2022年3月に、特段の功績があったとして、「日本天文学会」が天文学の教育や普及活動を称賛し奨励するために設けた「日本天文学会 天文教育普及賞」を受賞されました。
 受賞理由についての詳細はこちらです。(PDF、日本天文学会HP内)

日本天文学会表彰状

特別研究アドバイザー

佐野康男特別研究アドバイザー

佐野 康男

 士別市生まれで名寄育ち、小さいときから星が好きで、故・木原秀雄先生が私費を投じて建設された「木原天文台」で多くを学びました。
 その後この天文台は「名寄市立木原天文台」として受け継がれ、15年間にわたり市民との交流・ふれあいを大切にして天文普及活動に努めさせていただきました。
 そして、元々の趣味であるバンド活動を通して知り合った多くの方達からも、たくさんのアイディアをいただき、抜群の星空環境を活かした「生の星を見て、生の音楽を聴く」天文台建設計画を立て、多くの市民の方達と一緒に声を上げ建設されたのが、この「星見の丘」に建設された「なよろ市立天文台(きたすばる)」です。
 現役引退後も観測・バンド活動は続けていましたが、この度、特別研究アドバイザーとして微力ながら市民の立場で関わらせていただくことになりました。
 この施設周辺も含め、来館された皆様が様々な楽しみ方で心を癒やし、思い出として持ち帰っていただけましたら幸いです。

台長

村上恭彦台長

村上 恭彦

 名寄市は国内でもトップクラスの星空体験ができる良好な観測条件にあります。 なよろ市立天文台「きたすばる」は、名寄らしく北にあって冬をイメージできる「すばる(プレアデス星団)」、ハワイにある「すばる望遠鏡」にあやかって、北のすばるとして親しみ覚え易い愛称が付いています。
 しかし、この天文台はいきなりできたわけではありません。戦前から太陽観測などを行っていた名寄高校教師・木原秀雄氏が退職金を投じて建設した「私立木原天文台」が礎となっています。数十年来の名寄の天体観測の歴史の上に、きたすばるは成り立っているのです。
 また、きたすばるは他に類のない「星と音楽」をキャッチフレーズとしており、デジタル式プラネタリウムでは星空コンサートなど心の癒し空間としても利用。また、レクチャールームでは星空映像と合わせたコンサートや、市内支援団体「きたすばるどっとこむ」の方たちによるインターネットTV放送が行われており(毎週水曜日午後6時放送)、独自のシステムによるインターネット中継も実施しています。
 光害の少ないこの地だからこそ、晴れ渡った夜空で美しい天の川や流れ星が見られ、都会ではできない体験をすることができます。そして10mドーム観測室には、北海道大学が設置した、口径1.6mの大型望遠鏡(愛称:ピリカ)があり、惑星の研究分野としては世界最大級の設備が備わっていて、一般の方にも開放しています。
名寄はまさに「宇宙 (そら)の窓」が開いている場所、多くの方のご来館をお待ちしております。

職員

内藤博之

内藤 博之

 福岡県生まれ。博士(理学)。専門は新星や超新星など爆発する天体。西はりま天文台研究員、名古屋大学理学研究科特任助教などを経て現職。
 学生時代、夏休みには南阿蘇ルナ天文台(熊本県)やみさと天文台(和歌山県)に住み込み星空案内を 楽しんでいました。
 就職後は、西はりま天文台(兵庫県)やアジアゴ天文台(イタリア)で天体観測の 修行を積み、マウントジョン天文台(ニュージーランド)では系外惑星探査観測を経験しました。
なよろ市立天文台はカラマツの森に囲まれ、まるでアジアゴ天文台の雰囲気です。北海道大学1.6mピリカ 望遠鏡をはじめ、国内屈指の観測環境が整っています。私にとっては理想的な天文台です。そんな天文台で 新しい方々と新しい星々に出会えることを楽しみに、市民の方と一緒に新しい天体を発見したいと思って います。世界中の多くの方に名寄の星空を満喫してもらいたいです。

渡辺文健

渡辺 文健

 小学生の頃、釧路市立青少年科学館の望遠鏡や移動天文台車カシオペヤ号の望遠鏡で月や土星を見て天文に興味を持ちました。
1996年の百武彗星や1997年のヘール・ボップ彗星を見に暗いところへ連れていってもらい、世紀の大彗星に感動した記憶があります。
社会人になってからの天文教育活動を経て、2010年より名寄へ移住、現職につきました。
  名寄の星空は素晴らしく、普段都会では見ることの出来ない星空を楽しめます。ぜひ名寄の素晴らしい星空を見に天文台へお越しください。

加藤裕子

加藤 裕子

 名寄出身。高校卒業後、東京でも夜空に北斗七星やカシオペヤ座・オリオン座を見つけては星空を見上げていました。
 肉眼では見られない、月面・土星の環・木星のガリレオ衛星・銀河等…望遠鏡で見る感動は底知れず!
きたすばるは、星と音楽を皆さまと楽しめる場所です。ぜひ名寄の星空を体験していただきたいと思います。